スマート撤収のススメ基本編〜イベント開催時にスマートな退場を促す方法5つ〜
イベントバズール編集部の八木です。
イベントといえば人が集まるわけですが、イベントが終わったら当然閉会をして解散となります。
「家に帰るまでが遠足です」なんてことを幼稚園の遠足では言われたりしますが、イベント主催者にとっては、撤収するまでが(場合にはよってはアフターフォローも含めて)イベントであると、イベント運営時にはつくづく思います。
自分たちも 30 ~ 40 人規模の会場を使うイベントを実施することがあるのですが、交流会などではお酒が入ることも多いので、会場が盛り上がっている場合に楽しんでいるお客さんを「とっとと帰れオラァッ!!」と空条承太郎のように叩き返すわけにもいかず、完全撤収の時間を決めておいても、撤収が遅れてしまうことがあります。
また完全撤収の時間が延びてしまうと、スペースを借りている場合にはスペース側にも迷惑をかけてしまいかねません。
そこで、今回はスマートなイベントの撤収方法すなわち、「スマ撤収」について考えていきたいと思います。
今回は退場基本編です。
イベント時にスマートに撤収を促す方法基本編レベル 1 ~ 5
レベル 1 :閉会の司会でクライマックス感を煽る。
よい締めの言葉はスマートな撤収退場の第一歩です。
イベントの最後には主催者や司会の方が閉会のアナウンスをしますが、この時の内容次第でもスマートに撤収できるのかどうかがわかれます。
自分自身これまでイベントに参加してきた過去の経験上、話す内容については綺麗に締めすぎるより、締めの言葉が多少印象的だったりインパクトのある言葉内容のほうが参加者のかたも聞いてもらえますし、メリハリがついて退場がスマートだと思われます。
たとえばさっきまで会場はすんごい盛り上がった雰囲気だったとしても司会者が苦労話の閉会の言葉で野々村議員の会見よろしく、感極まっていきなり泣きだすような閉会の言葉であれば、参加者もとまどいながら話を聞かざるを追えません。クライマックス感を煽るのが重要です。
いやがおうにも拍手がたくさん巻き起こるような締めの言葉は、そうでない場合と比べて、イベントの終わりというメリハリがつきやすいように思います。
ただし、この方法の場合、参加者が盛り上がりすぎている場合や会場が声が通りずらい場合など通用しない場合があり、またそれなりの司会進行能力や捨て身が必要となります。
また、往々にしてスマートな退場撤収の本当の戦いはこれからです。
レベル2:電気の明るさコントロールで現実世界に引き戻す。
会場が暗い場合、電気を全開まで明るくする方法が当然のことですが、逆に明るい会場の場合は、参加者に失礼にならない程度に端などから部分的に電気を暗くしていくという方法も有効です。
なお一度、いきなり会場の電気を真っ暗にしてみるという方法をやってみたいと思うのですが、会場が真っ暗になると逆になにか別のエンターテイメント的なことが起きることを期待され逆効果な気もします。
レベル3:音響コントロールで現実世界に引き戻す。
会場にアゲアゲな音楽や居心地のよい音楽が流れている場合は音楽をオフにすることで、参加者を現実世界に引き戻します。
ただ、もともと音響が小さく、お酒などが入っているイベントの場合、参加者の会話も盛り上がっており声のボリュームも大きいので、音響が消えていることすらも気づかれない可能性があります。
音響の技では最終手段が残されていますが、それはレベル5でご紹介します。
レベル4:物理的な撤収を開始
テーブルや椅子、料理などの撤収を開始します。
あまりスマートではありませんが、強制的でもっとも有効な方法だと思われます。
あまり強引に実施すると、参加者の方に悪印象を与えかねないので、閉会から料理〜テーブルや椅子などの設営環境と段階を踏んで撤収をしていくのがよいと思います。
なおやってみたことはありませんがスタッフが養生テープを腰につけて設営スタッフっぽさを装うとさらに効果が高いのではと勝手に思っています。
レベル5:蛍の光を流す
これは本当に最後の手段です。
哀愁漂う音楽が参加者の帰省本能をくすぐります。いろんな意味で破壊力抜群のため、テンションも一気に下がる可能性があるので使い所に要注意です。
いかがだったでしょうか。
今後とも「スマ撤収」については考えていきたいと思いますので、上記以外でも、こんな方法が有効だよ!という方法があれば、ぜひご連絡いただければと思います。
また、イベントバズールを運営する京橋ファクトリーでは、「イベンターズミートアップ」というイベント主催者向け交流イベントを実施しています。
今回のような共有課題やイベントの企画、集客などの方法についても情報交換ができる場ですので、興味があれば是非参加してみてくださいね。
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